水前寺成趣園(水前寺公園)

熊本 - Kumamoto -

に行ってきました!
   
2024年6月初旬に水前寺成趣園に行きました。
旅行の参考になりそうな感想とポイントをまとめてみました。
   

写真の解説

写真は、6月に撮った写真です。
  
正門から入って右手にある古今伝授の間の場所から撮りました。
富士の築山(つきやま)と呼ばれる成趣園を象徴する小高い丘が正面にあります。
左手には、細川家の歴代藩主を祀る出水神社の鳥居が見えます。


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水前寺成趣園について

 正式名称水前寺成趣園(すいぜんじじょうじゅえん)。通称、水前寺公園。中国の詩人・陶淵明(とうえんめい)の詩(帰去来辞(ききょらいのじ))の一文「園日ニ渉以成ス趣」より成趣園と命名されました。「日々、趣がある庭園」という意味です。
 昭和4年(1929年)に国の名勝・史跡に指定された面積約7万3000平方メートルの桃山式の優美な回遊式庭園です。
   
 江戸初期の寛永9年(1632年)、肥後細川家3代・細川忠利公(ただとしこう)が初代熊本藩主となります。寛永13年(1636年)、忠利公は、この地に御茶屋(藩主の休息・宿泊用の別荘)と豊前(大分県中津市)羅漢寺から熊本に来ていた住職・玄宅のための寺を建てました。寺は「水前寺」と号され、御茶屋は「水前寺御茶屋」と呼ばれるようになります。これが水前寺成趣園の始まりです。
 その後、寛文11年(1671年)細川家5代・三代目藩主綱利公(つなとしこう)の時代に庭園が完成します。
  
 園内には、大正元年(1912年)に京都御所内から移築された古今伝授の間(こきんでんじゅのま)も建っています。慶長5年(1600年)細川藤孝公(ほそかわふじたかこう)別名幽斎(ゆうさい)が八条宮智仁親王(としひとしんのう)に古今和歌集の奥義を伝授した建物といわれています。県重要文化財に指定されています。
   
 護久公(もりひさこう)の代には版籍奉還で一時官有地となりましたが、西南戦争後の明治11年(1878年)、成趣園を境内地として細川藤孝公・忠興公(ただおきこう)以下歴代藩主を祀る出水神社(いずみじんじゃ)が創建されました。
  
 大名庭園であるこの成趣園は、阿蘇の伏流水が静かに湧き出ている池を中心に、築山、浮石、芝生、松などの植木で東海道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ)の景勝を模したと言われています。
 水前寺江津湖湧水群は、平成の名水百選にも認定されています。
   
  

水前寺成趣園の感想

熊本は、水と緑がきれいですね。
季節的に緑が青々としていて、園内を歩くと癒されるというか、心が洗われるというか、ほっとした気分になれます。園内は剪定など含めよく手入れされています。
  
以前来た際には鴨がたくさんいて、今回も池を泳ぐ優雅な姿が見れるかと思いましたが、鴨って渡り鳥なんですね。一羽もいませんでした。代わりに鳩がたくさんいて、池にはたくさんの鯉やフナなどがいました。餌は正門のところで売っています。
  
やっぱり景色は、「古今伝授の間」から見る風景が一番きれいに思えました。散策の後は、そこの畳の間でお茶を飲みながら景色を見てリラックス。この日は外国人の観光客も多くいて、日本庭園を楽しんでいるようでした。
写真左手が古今伝授の間です。中央の木々が生い茂っているところの奥に正門があります。

    

心地よい旅のポイント

※ 情報は変わる可能性もあるため、各公式HPにてご確認ください。

  • 30~40分ほどで園内を一周散策できます。梅や桜、松など四季折々の景観が楽しめます。
      
      
  • 参道で浴衣をレンタルして着付けをしてもらい、園内を散策できます。
      
      
  • 出水神社」社殿前の鳥居は、2016年の熊本地震で倒壊。
    2020年8月に「南郷檜(なんごうひ)」というヒノキを活用し、再建されました。
    扁額の「出水神社」の文字は、肥後細川家18代・細川護煕(もりひろ)第74代内閣元総理大臣の筆です。
    「出水神社」は、正月三が日の初詣には多くの参拝客でにぎわいます。
       
  • 「出水神社」の境内(手水舎右手)に阿蘇火山系の硬水である神水「長寿の水」が湧き出ています。神水を飲んで健康長寿祈願をしましょう。
      
  • 毎年8月に出水神社の夏祭り御神事で薪能が開催される能楽殿もあります。
      
  • 出水神社の春と秋の祭りでは、地元の武田流流鏑馬(やぶさめ)が奉納されます。
    古式の流鏑馬は、日本ではとても貴重です。
      
      
  • お札所では、明智光秀の娘(細川家2代・忠興公の妻)ガラシャの姿が表紙に描かれた御朱印帳も用意されています。
      
      
  • 能楽殿西側の土橋近くに、白いスッポンが2匹いるとのこと。
    大きい方が「スイちゃん」、小さい方が「フクちゃん」。
      
       
  • 夏目漱石は、明治29年(1896年)から約4年ほど熊本で英語教師を務めています。まだ俳人だった頃に水前寺成趣園で詠んだ三つの句碑が園内に設置されています。(3箇所)
      
      
  • 園内には、縁結びの木として話題の「梛(なぎ)」の大きな木があります。木の下には縁結びのベンチが設置されています。梛は、古来より縁起の良い植物とされています。
      
      
  • 散策の後は、古今伝授の間で、成趣園の風景を眺めましょう。
      
      
  • 熊本城・熊本中心街までは市電で15分ほどです。
      
      

まとめ

熊本に行った際には、少し足を運んで優美な日本庭園をゆっくり散策してみませんか。
心が洗われるかも^^
  
  
Have a nice trip! 良い旅を!!


  

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