に行ってきました!
2024年11月下旬に平戸(ひらど)の北部に行きました。
旅行の参考になりそうな感想とポイントをまとめてみました。
写真の解説
写真は、11月に撮った写真です。
異文化と日本文化が混ざり合った独特の平戸らしい景色。
寺院と教会の見える風景、としてよく平戸の紹介ページに掲載されます。
手前が瑞雲寺。奥が光明寺。その奥に平戸ザビエル記念教会の尖塔が見えます。
※本ページは、プロモーションが含まれています。
平戸島について
長崎県の北西部にある平戸島は、南北に45kmと長く、北から南までは車で1時間以上かかります。
日本で初めて西洋貿易が行われた場所であり、長崎初のキリスト教伝来の地でもあります。
1550年(天文19年)にポルトガル船が来航し、平戸港は南蛮貿易の港となります。イエズス会宣教師であるフランシスコ・ザビエルが平戸でキリスト教(カトリック)の布教を始め、入信、繁栄、弾圧、迫害、潜伏、復活という歴史を辿りました。
ポルトガル船は1561年(永禄4年)の宮ノ前事件により貿易拠点を佐世保湾内へ移動しましたが、その後、イスパニアやオランダ、イギリスの船も来航しました。
1599年(慶長4年)、平戸藩初代藩主となる松浦鎮信(しげのぶ)によって最初の平戸城築城が始まります。
1609年(慶長14年)にオランダ商館、1613年(同18年)にウィリアム・アダムス(三浦按針)によってイギリス商館が設立。その後、鎖国政策によって1623年(元和9年)にイギリス商館が閉鎖、オランダ商館も1641年(寛永18年)に長崎の出島へ移転し、平戸港における南蛮貿易は終幕しました。
平戸島の感想
平戸の田平町(たびらちょう)から平戸島北部へ、朱塗りの全長665mの平戸大橋を渡る時に、平戸城が見えてきました。
島と言っても、平戸の島はかなり大きくて広く、散策したのは平戸島北部の城下町のほんの一部。
駐車場からは写真のように平戸のシンボル、平戸城が見えました。

ザビエル教会は、平戸の町と港を見下ろす丘の高台にあって階段を上るのが少し大変でした。(階段を使わずに行けるなだらかな坂道もあります。)
モスグリーンの教会で綺麗な外観でした。中にも入れるようになっていました。
心地よい旅のポイント
※ 情報は変わる可能性もあるため、各公式HPにてご確認ください。
- 平戸ザビエル記念教会
ゴシック様式のカトリック教会堂。
禁教が解けた後、1931年(昭和6年)に大天使聖ミカエルに捧げた教会が建設されました。
献堂40年に日本に初めてキリスト教を伝えた聖フランシスコ・ザビエルを讃えて立像を建て、それを機に「平戸ザビエル記念教会」と呼ばれるようになりました。

- 幸橋(さいわいばし)(オランダ橋)
平戸市役所近くにある国指定重要文化財の橋。
1669年(寛文9年)に平戸藩主の松浦鎮信(しげのぶ)によって平戸城と市街地の間に架けられました。橋ができる前は船で行き来していた不便が橋によって解消されたため、幸橋と名付けられたそう。
当時は木橋でしたが、1702年(元禄15年)にオランダ伝来の技法を駆使して建設されたアーチ状の石橋となりました。オランダ商館の建築に従事した石工が手がけたことから「オランダ橋」とも呼ばれています。
現在のものは、1984年(昭和59年)に全面解体して改修復元され、同時に幸橋御門も復元されました。
- 松浦史料博物館
平戸藩主松浦家の旧邸宅を利用した博物館。1955年(昭和30年)に開館。
邸宅は、1893年(明治26年)に建てられ、鶴ヶ峰邸と呼ばれていました。
現在は、鎌倉時代の初期から明治を迎えるまで平戸の地を治めた松浦家に伝来する史料を展示する歴史史料館となっています。
館内には、国や県指定となっている古文書や絵巻、鎧などが所蔵されています。
敷地内にある茶室閑雲亭では鎮信(しげのぶ)流による呈茶もあり。
- 平戸温泉 うで湯・あし湯
あし湯の横に、うで湯もあります。無料で利用可能。
松浦史料博物館と平戸港交流広場の間、すぐ近くにあります。
平戸温泉のヌルヌルとした肌触りは美肌効果があり、「美人の湯」とも言われます。
温かい。散策の休憩時におすすめ。
- 平戸オランダ商館
商館は当初、土蔵付き民家を借りて始まりましたが、1639年(寛永16年)、日蘭交流の最も繁栄した時期に、日本で初めての西洋の石造建造物とされる 「1639年築造倉庫」が完成しました。
膨大な量の交易品を保管するために造られたものでしたが、1641年(寛永18年)、幕府の命令により商館は取り壊され、貿易は長崎の出島に移転しました。
2011年(平成23年)、倉庫が忠実に復元され、海沿いに白壁の「平戸オランダ商館」の倉庫がオープン。外観や構造はオランダ、屋根などの一部は日本建築技術の和洋折衷の建物です。
現在は、当時の貿易に関する史料や貿易品などが展示されています。
- 平戸城
別名亀岡城とも呼ばれます。山鹿流築城法の平山城。
1599年(慶長4年)、松浦家26代鎮信(しげのぶ)が亀岡の地(日の岳)に新城の築城を開始。1613年(慶長18年)、豊臣氏と親交が深かった松浦鎮信は、徳川家康からの疑いを払拭するため完成したばかりの日の岳城を自ら放火し焼却します。
1704年(宝永元年)、松浦家30代棟(たかし)となって、平戸城の再築開始。1718年(享保3年)に完成。
1871年(明治4年)、廃城となり、1962年(昭和37年)、平戸市により復元されました。
2021年(令和3年)、大規模改修で外壁内壁の補修をし、展示品が完全リニューアル。
映像によるアミューズメント体験や歴史を学ぶミュージアム体験を融合させた施設となっています。
ヒストリー絵巻や石垣パズル、デジタル書道などで楽しく歴史を学べます。
平戸瀬戸を一望できる天守閣最上階5階の展望所からの眺めは絶景。
登城記念に遠隔写真撮影も楽しめます。
※日本100名城初の常設城泊施設も同時にオープンしてます。1日1組限定。
平戸城の懐柔櫓に特別城主になって宿泊できるなんてすごい!
- 平戸のお土産は、カスドースなどいかがでしょう。
一口大のカステラ生地を卵黄にまぶし、煮立てた糖蜜で揚げ、グラニュー糖をまぶしたお菓子です。
まとめ
異国情緒あふれる平戸に来て、島の歴史を学んてみませんか。
平戸の散策もまた歴史に触れることができて楽しいですよ♪
Have a nice trip!良い旅を!!