に行ってきました!〈高知市五台山〉
2025年5月中旬に竹林寺に行きました。
旅行の参考になりそうな感想とポイントをまとめてみました。
写真の解説
写真は、5月に撮った写真です。
高いところに五重塔があります。
左手前のお堂は、弘法大師(真言宗の宗祖・空海)を祀る大師堂。
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竹林寺について
真言宗智山派の寺院です。
本尊は、獅子に乗った文殊菩薩坐像。
文殊菩薩は、京都の切戸(きれと)文殊、奈良の安倍文殊とともに日本三文殊の一つに数えられ、50年に一度開帳(次回は2064年)される秘仏です。
724年(神亀元年)、聖武天皇(しょうむてんのう)が唐の五台山(中国にある文殊菩薩の聖地)で文殊菩薩に拝する夢を見ました。そこで天皇は、僧の行基(ぎょうき)に日本内で五台山に似た霊地を探し、伽藍(がらん)を建立するように命じます。
土佐の地が選ばれ、行基自ら文殊菩薩像を刻み、山上に堂宇を建立して開創されました。
その後、806〜809年に弘法大師(空海)が四国回国の際に滞在して修行され、のちに四国八十八箇所第三十一番札所と定められます。
江戸時代に寺運は隆盛し、学山(学問寺)として当地の宗教・文化の中心的役割を担いましたが、明治初頭の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)により、一時衰退しました。
写真は、文殊菩薩を本尊に祀る本堂。文殊堂とも呼ばれます。
本堂は、1644年(寛永21年)、土佐二代藩主山内忠義(ただよし)公により造営されました。寺内で最古の建造物。柿葺き(こけらぶき)の屋根。国重要文化財に指定されています。

竹林寺の感想
なんとも風情のあるお寺でした。
三人寄れば文殊の知恵、という諺(ことわざ)がそういえばありますね。
文殊菩薩のように知恵に優れていなくても集まって話し合えば優れた知恵が生まれる、ということです。
文殊菩薩さまは、秘仏ということで拝見できませんでしたが、宝物館で重要文化財の仏像を見て拝んで参りました。
仁王尊の立つ山門も圧巻でした。

心地よい旅のポイント
※ 情報は変わる可能性もあるため、各公式HPにてご確認ください。
- 大きな鐘のある鐘楼堂(しょうろうどう)があります。
仏さまへお参り前に撞木(しゅもく)を振って鐘をつきましょう。
- まずは、本堂(文殊堂)で文殊菩薩さまにお参り。
- 本堂正面にある大師堂の前には、お大師さま(弘法大師)とつながるなで五鈷(なでごこ)と御手綱(みてづな)があります。撫でて福運を授かりましょう。
- 竹林寺の五重塔は、1980年(昭和55年)に復興しました。
高さ31m。総檜(ひのき)造り。鎌倉時代初期の様式。
塔内にインド・ブッダガヤより勧請された仏舎利が納められ、初層内陣には大日如来(だいにちにょらい)が祀られています。
元々あった三重塔は、1899年(明治32年)の台風で倒壊。
- 五重塔のすぐ近くに「一度にひとつ」願いを叶えてくださる一言地蔵さんがいらっしゃいます。
接待所にて小さいこけしのお願い地蔵さんも購入できます。
- お寺の西境内には、めぐりのもりがあり、お釈迦さまの像を祀ったステンドグラスのブッダドームや池などがあります。
- 1318年(文保2年)に土佐を訪れた禅の高僧・夢窓国師(むそうこくし)によって作庭されたと伝えられている名勝庭園は、有料で拝見できます。
- 宝物館では、藤原時代から鎌倉時代にかけての仏像17体が奉安されています。
全て国重要文化財指定です。
一部屋に納められています。こちらも有料です。
- 竹林寺の隣には、大きな敷地の牧野植物園があります。
まとめ
紅葉の季節は特に風情のありそうなお寺です。
本堂の文殊菩薩に拝んで、文殊の知恵を授かりませんか。
せっかくなので、お隣の牧野植物園にも足を運びましょう。→ 牧野植物園 に行ってきました!
Have a nice trip!良い旅を!!