に行ってきました!
2025年4月下旬に熱田神宮に行きました。
旅行の参考になりそうな感想とポイントをまとめてみました。
写真の解説
写真は、4月に撮った写真です。
熱田神宮の本宮です。
社殿は、伊勢神宮とほぼ同様の神明造り。
※神明造り(しんめいづくり)… 古代の高床式倉庫を基に発展した白木造りの簡素なデザイン。
屋根の上に何本か平行して並べられた鰹木(かつおぎ)が特徴的です。
※本ページは、プロモーションが含まれています。
熱田神宮について
主祭神は、熱田大神(あつたのおおかみ)
相殿神(あいどのかみ)(五神さま(ごしんさま))… 天照大神(あまてらすおおかみ)、素盞嗚尊(すさのおのみこと)、日本武尊(やまとたけるのみこと)、宮簀媛命(みやすひめのみこと)、建稲種命(たけいなだねのみこと・宮簀媛命の兄。日本武尊に従い東国の平定に赴きます。)
熱田大神 … 三種の神器の一つである草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)(天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ))を御霊代(みたましろ)・御神体とされる天照大神のこと。
三種の神器 … 日本神話に登場し、皇室に伝わる三種類の宝物。
八咫鏡(やたのかがみ)、草薙神剣(天叢雲剣)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)
※八咫鏡は、伊勢神宮の内宮に祀られており、八尺瓊勾玉は、宮中三殿賢所に保管されています。
〈熱田神宮の由来〉
天照大神(あまてらすおおかみ)の弟である素盞嗚尊(すさのおのみこと)は、姉に挨拶に高天原(たかまがはら)へ行った際、悪行を重ねて天照大神の怒りを買ってしまい、高天原を追放されます。
出雲国へ降り立った素盞嗚尊は、一つの胴体に八つの頭と八つの尾を持つ八岐大蛇(やまたのおろち)という大蛇を退治し、クシナダ姫を救います。
そのヤマタノオロチの尾を切り開いたときに見事な太刀が出てきます。それが天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)です。素盞嗚尊はその神剣を高天原の天照大神に献上しました。
その後、瓊々杵尊(ににぎのみこと)降臨の際に、天照大神は瓊々杵尊に三種の神器を授けました。以降、三種の神器の鏡と剣、勾玉は、宮中にありました。
※瓊々杵尊は、天照大神の孫。地上を統治するため高千穂(宮崎県)へ天降りしました。
第10代崇神(すじん)天皇のときに、鏡と剣は倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)(奈良県)へ、第11代垂仁(すいにん)天皇のとき、伊勢の神宮(三重県)に祀られました。
第12代景行(けいこう)天皇の皇子である日本武尊(やまとたけるのみこと)は、東国平定の命を受け、伊勢神宮に参拝し、倭姫命(やまとひめのみこと)から天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)と燧石(ひうちいし)を授けられ、征討に向かいます。
駿河国(するがのくに・静岡県)で狩をされていたとき、賊が野に火を放って日本武尊を焼き滅ぼそうとしましたが、日本武尊は神剣で草を薙(な)ぎ、燧石で向い火を点け、賊を滅ぼしました。
ここから天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)は、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)と称されるようになります。
東国平定の後、日本武尊は尾張国(名古屋辺り)に戻り、乎止与命(おとよのみこと)の娘、宮簀媛命(みやすひめのみこと)を妃としました。
日本武尊は、伊吹山の賊を平定せよとの天皇の命を受け、草薙神剣を宮簀媛命のもとに留め置かれて出発。都へ帰る途中、伊勢国(三重県)で亡くなりました。
宮簀媛命は、託された草薙神剣を尾張氏一族の祭場としていた熱田の地にお祀りしました。
113年(景行天皇43年)、熱田神宮の始まりです。
熱田神宮の感想
熱田神宮の始まりから1900年。非常に歴史ある神宮です。
正門から入りました。
熱田神宮の鳥居は檜の木材でシンプルに見えて大きい。どの鳥居の柱にも榊が飾られていました。
参道は、樹木が多く、緑に覆われていました。
草薙館には、多くの刀が置いてありました。刀を戦いで使っていた時代があるなんて今では驚きです。
平和な世の中が続いてほしいですね。
写真は、本宮右手にある授与所。立派です。
授与所の右手を進むと神楽殿があり、その横にこころの小径の入り口(出口)があります。(本宮の左横にも入り口があり、繋がっています。)
本宮でご参拝の後、左から入る道順を選ぶと、熱田大神の荒魂(あらたま)が祀られている一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)が正面にあります。
写真には見えませんが、右手に、花は咲いても実のならないならずの梅があります。

心地よい旅のポイント
※ 情報は変わる可能性もあるため、各公式HPにてご確認ください。
- 境内面積は約19万平方メートル、東京ドーム約4個分ほどです。
歩きやすい靴で行くのがおすすめです。
鳥居のある入り口は3箇所。正門(南門)、東門、西門。
- 参拝作法は二礼二拍手一礼。
- 境内には、本宮をはじめ、別宮1社、摂社8社、末社19社が祀られており、境外にも摂社4社、末社12社を数え、全て合わせて45のお社があります。
- 境内中ほど(手水舎横)には、弘法大師お手植えと伝わる大楠があります。
白蛇が住んでいると言われ、その白蛇を見ると金運アップのご利益があるそうです。
- こころの小径では、左から入るとまず、熱田大神の荒魂(あらたま)が祀られている一之御前神社(いちのみさきじんじゃ)があります。
右手に進んでいくと、水の神様である罔象女神(みずはのめのかみ)をお祀りしている清水社(しみずしゃ)があります。
北側にある湧水は、眼や肌に良いと言われています。
湧き水の中にある苔むした石は、楊貴妃の石塔の一部との説もあり、三度水をかけて祈願すると願いが叶う、とされています。
他、かつて草薙神剣が安置されていた「土用殿(どようでん)」、五穀豊穣の大年神をお祀りする「御田神社(みたじんじゃ)」、日本武尊に従い東国の平定に赴いた2人の隊員をお祀りしている「龍神社(りゅうじんじゃ)」などがあります。
こころの小径では、写真撮影は禁止です。
- 信長塀は、神楽殿の正面にあります。
日本三大土塀の一つ。かつて織田信長が桶狭間の戦い前に必勝祈願をし、戦勝のお礼に寄進した土塀です。
- 文化殿(宝物館)
宝物館には、皇室をはじめ、将軍・藩主・一般の崇敬者から寄せられた奉納品約6,000点が収蔵されています。
貴重なものが多く、170点以上が、国宝・重要文化財・愛知県文化財に指定されています。
文化殿は、各種会合に利用できる施設もあります。
- 剣の宝庫 草薙館(くさなぎかん)では、ガラスケースに入っている名刀を見ることができます。
450口を超える刀剣類の中から毎月入れ替えをして展示を行なっているそうです。
もちろん、草薙神剣はここには展示されていません。^^;
体験コーナーでは4種類の長さや重さの違う刀が置いてあり、柄(つか)を持って重さや感触を体験することができます。結構重い。

- 熱田神宮のお土産に、熱田名物きよめ餅はいかがですか。
草薙館向かいの売店で購入できます。
- 草薙館の横に宮きしめんという食事処があります。
その名の通り、名古屋名物きしめんが食べれます。
散策の途中でほっと一息。
- 二十五丁橋 … 名古屋では最古の石橋と言われ、板石が25枚並んでいることから名付けられました。食事処の横にひっそりとあります。
- 上知我麻神社(かみちかまじんじゃ)は、神宮向かって正門のすぐ左にあります。
宮簀媛命(みやすひめのみこと)の父親である乎止与命(おとよのみこと)をお祀りしています。
「知恵の文殊さま」とも呼ばれ、知恵の神様として学業成就のご利益があります。
境内には末社「大国主社(おおくにぬししゃ)」「事代主社(ことしろぬししゃ)」もあります。
商売の神様である大黒様や恵比寿様のお社で商売繁盛のご利益があります。
また、樹齢300年以上で、淡紅の花をつける「太郎庵椿(たろうあんつばき)」も見られます。
境内神社向かって右手には、別宮 八剣宮(べつぐう はっけんぐう)があります。
本宮と同じ御祭神です。八剣宮は武門の信仰が篤く、信長、秀吉、家康などの武将が崇敬したお社です。
まとめ
名古屋に行く際には、少し足を伸ばして、熱田神宮でご参拝しませんか。
めったに見れない名刀が見れますよ。
名鉄の神宮前駅前には、観光商業施設「あつたnagAya(ながや)」もあります。
Have a nice trip!良い旅を!!